餃子の天ぷら

 ついに餃子の天ぷらを食べる事に成功。嫁の実家の家族が長い事愛用している
 うどん屋があり家族が集まって会話をしてるともれなくそのうどん屋の餃子の
 天ぷらの話が出てくる。じゃあ連れてってくれ!といつもその時は思うのだが
 とにかく縁が無く家族一丸で行く気になれば自分が風邪でダウンしてみたりと
 のらりくらりとかわしかわされ続けて早数年。さすがに今年こそは食いたいぞ
 ってなわけで全ての予定をうどん中心に組んだ事が功をそうしついにお店へ!
 福岡の人にとっては普通な事かもしれないがそれ意外の人には目新しい要素と
 してテーブルの上にドーンとでっかい皿がありその上に天ぷらがこれでもかと
 山盛りになっている。それぞれうどんを店員に注文した後は皿の上の天ぷらを
 つまみつつうどんを待つのだが天ぷらを食べた数は後で自己申告するらしい。
 かなり念入りに自分が食った分は覚えておくように!とみんなに言われたので
 一人ソワソワしてた。そしていざ餃子の天ぷらを食す!と気負ってみたものの
 自分らのテーブルの皿の上に一個しか無い事が判明。餃子の天ぷらを譲り合う
 結果に。仕方が無いので店員に注文してついに目の前に無造作に三つゴロンと
 置かれた餃子の天ぷら。天ぷらと言ってもエビ天とかそういう感じでは無くて
 さつまあげのような練り物系だ。見た目はおいなりさんっていうかやや太めの
 ゴボウ巻きのゴボウ引っ込んじゃいました的な感じ。これがあの夢にまで見た
 餃子の天ぷらか!と若干箸を持つ手が震えてたがいつまでもプルプルしてても
 埒があかないのでとりあえずパクリ。何て言うかこう自分のボキャブラリーの
 少なさに自己嫌悪しつつこりゃマジで旨い!感動の余韻に浸りつつ顔が旨くて
 驚き!の顔でロックされて放心してると本日のメインであるざるうどん登場。
 見たまんま説明すると下からトレイ、ざる、レタス、うどん、海苔。レタス?
 激しくレタスに違和感を感じつつみんな特に何のリアクションも無かったので
 必死で平静を装いつつうどんをいただく。つゆには鶉と鶏の中間くらいの卵が
 落としてあり軽く混ぜて薬味を投入した後おもむろにズルっとうどんを食す。
 驚いてばかりで申し訳ないがホント参りました。こりゃ関東のうどんは馬鹿に
 されても仕方が無いっていうかむしろケチョンケチョンに言ってくれな感じ。
 あれだけ違和感を感じていたレタスも別に影響は無く気がつけばトレイとざる
 しか残っていない有様でこりゃ満足と一息ついたらダメ押しにサプライズが!
 そばにそば湯があるのは知ってたのだがどうやらうどんにもうどん湯?なる物
 があるらしく気がつけば背後にでっかい柄杓に問題のうどん湯を入れた店員が
 待機しておりつゆをうどん湯で割ってくれる。そして当然のように旨かった。
 前にも書いたが自分の心の中では常にそばとうどんによるつばぜり合いが繰り
 広げられており数年単位で王者が入れ替わっていた。ここ数年はぶっちぎりで
 そばが防衛を重ねており確固たる地位を築き上げていたのだが久々にベルトの
 移動がありそうな予感。それくらい今日食ったうどんはインパクトがあった。