今更バカの壁

 言っても無駄と言うのはあるいみ最強だなと職場にて痛感してややウンザリ。
 本で読んだわけではないのにこういう事を言うのもなんですがこういう類の本
 って全体を要約すると一ページにも満たない内容だったりするよね。って事で
 我が社のバカの壁な事例を軽く紹介。今ちょうど取り組んでるパンフの表紙の
 デザインについて客から直々に注文が来た。もうちょっとプラスチックっぽく
 それでいてクールな感じにとの事。パッと見た感じいかにも意味不明な感じ。
 その指示を社長の脳内のフィルターを通して自分に下された指示はステンレス
 っぽい色にせよであり冒頭のプラスチックは完全に無視されている事になる。
 納得はいかないがとりあえずステンレス風に仕上げ提出。社長だけは満足げな
 様子だったがやっぱ客からプラスチックっぽくないじゃんとダメ出しが来る。
 電話で直に説明を受けるとマックOSXのような半透明風のイメージらしい。
 それならプラスチックという表現もまあ分からなくはない感じ。なるほど!と
 それ風に透き通ったプラスチックのようなデザインに仕上げてみたら社長だけ
 大いに不服そうな様子。自分の思ってるイメージと違うとブツブツ言ってる。
 ここで少し解説しとくと社長が使ってるOSは9なためOSX風と言われても
 イメージが湧かないってのが本音なのだがそんな事は口が裂けても言えなくて
 文句を言ってるってのが正直バレバレだ。結局どこからかパンフのサンプルを
 持って来てこんなイメージと差し出されたブツは半透明どころか後ろの文字が
 濁って一応見えるかもくらいの代物。分からない事を素直に分からないと一言
 言えないが故に起こる悲劇。こうなっちゃいけないという見本にしておこう。