元自分バイク

 色々な事情があってかなり前に数年乗ってた原付を手放した。店から購入した
 時はある程度どれも同じ機械なのだが使っているうちにぶつけたりこすったり
 どんどん変形していって同じ種類のバイクであってもすぐに自分のバイクだと
 不思議と認識出来るようになるものだ。今うちの近所に駐車してあるバイクが
 どう見ても元自分のバイクっぽい。っぽいっていうかこれはむしろ確信に近い
 のだが元オーナーが言うんだから間違い無い。カウルの割れ方やサイドの傷。
 多少修理されて違う部分もあるがそんな名誉の負傷を見るとバイクの思い出が
 今でも鮮明に甦る。メンテされてから新オーナーの元に渡されたとは言っても
 自分が覚えている傷以外は特に新しい傷が無いところを見るに新天地でとても
 大切にしてもらっているようだ。嬉しい反面なんかさみしい気持ちでもある。