日々是自己紹介(2回目)

 腹が丈夫な事が自慢の一つだったりする。腹が丈夫だと言ってもボクシングで
 いうボディに強いとかそういうのでは無くて胃腸が強いという方面での事だ。
 人生を振り返ってみると腹を壊した事は二回くらいしか記憶に無い気がする。
 これ前にも書いたんじゃないかとふと思ったが検索してみてヒットしなかった
 ので気のせいって事にして書き進めて行く。初めて腹を壊したのはコンビニで
 バイトしてて廃棄処分の苺大福を食った時だった。前日くらいから目を付けて
 おりどうしても我慢出来なかったのでホントはギリギリ賞味期限が切れてない
 のにコッソリ食べたのが今思えば敗因だった。一口食った瞬間口の中にかつて
 体験した事のない感触が襲う。酸っぱさだけで言えば自分が知る限り最大級で
 且つ口の中に強烈な痺れを感じた。何かがヤバイと悟り苺大福を強制射出して
 手元に残された苺大福を見ると断面図がシュワシュワと泡立ってたのを今でも
 はっきり覚えている。一緒に夜勤に入ってた相棒も同日ミルクティーに当たり
 二人して交互にトイレに駆け込んで全く仕事にならないのでその日は清掃中と
 段ボールにマジックで書き込んで店の入口にぶら下げ朝までグッタリしてた。
 二回目はタイだかどっかでホテルの水を飲んだ時だったように記憶している。
 水道水はヤバイのは百も承知だがホテルのポットに入った水なら安全だろうと
 油断したのが運の尽きだった。お風呂上がりのコーヒー牛乳のように男らしく
 水を飲み干した時点でポットに「一回沸騰させてから飲んでね」と書いてある
 事に気が付いた。その段階で気分的にかなりローだったのだがよせばいいのに
 どれくらい危ない水なのか好奇心が沸いてガラスのグラスに問題の水を注いで
 透かして見たのがトドメになる。よく目を凝らさなくても普通に見えるレベル
 でプランクトン(しかも超元気!)の存在を確認。ビスケットを食った直後に
 リバースというとても貴重な体験をさせていただいた。三十年近く生きて来て
 これだけしか腹を壊していないのならお腹が丈夫だと自慢してもいいと思う。