納豆杞憂

 週刊誌の見出しにでっかく「納豆に騙されるな!」みたいな事が書いてあって
 少し気になったので立ち読みしてみた。記事の内容に触れる前に見出しを見て
 どんな記事を想像してたのかと言うと栄養満点の納豆は実は茄子ばりに見かけ
 倒しで全然栄養がありませんでしたという内容だったのだが読んでガッカリ。
 ようするに納豆のラベルに遺伝子組み替えの大豆は使用してませんうんぬんの
 くだりに異議あり!っていう内容。ようするに騙されちゃいけないのは大豆。
 その代表としてたまたま納豆が選ばれただけに過ぎないようだ。東スポだって
 もう少しましなオチを考えるぞと個人的には大ガッカリ。遺伝子の組み替えに
 関してギャーギャー言う人がたくさんいるが自分的にはあまり気にしてない。
 かと言ってアメリカ万歳なわけでもないんだけど遺伝子組み替え反対派の人の
 根底にある思想を聞けば自分の見解を少し理解してもらえると思うので意見を
 述べてみたい。多く言われるのは遺伝子組み替えの作物は元々自然に無い物で
 まだ完全に安全が確認されてないという意見。これには自分もまあ納得。でも
 逆に聞かせて欲しいのが今その安全をいったい誰がどこで確認しているのか?
 どこまで確認すれば絶対安全と断言出来るのか?そもそも地上に完全に安全な
 食い物なんてあるのか?自分から言わせれば今まで安全だと思ってた食い物も
 後で実は危険でしたなんて可能性は否定出来ないしたぶん反対派の人ってのも
 危険だ!危険だ!と騒いでいるだけで具体的にどんな危険があるかについては
 言ってないし今後もそのつもりはなさそうだ。じゃあなぜ根拠も無く危険だと
 断言してるのか?色々諸説あるが自分が思っているのは特許に絡んだ問題なの
 では無いかと考えている。農作物の遺伝子組み替えの特許の多くをアメリカが
 取得しており簡単に遺伝子組み替えを認めてしまうと向こう数年はその特許に
 金を払わなくてはならないのがとても嫌だという心理が見え隠れしているのが
 おぼろげながら見えてきたのでは無いだろうか?反対派の人が全てそうだとは
 言わないが彼らが第一に考えているのは消費者では無く目先の出費なんだね。
 そもそも納豆くらいでガタガタ言ってたらアメリカ産の遺伝子組み替えコーン
 を大量に食って出荷されてる牛肉なんて国内外を問わず危険なんじゃないの?
 絶対に安全と思われている国産牛ですらそんな状態なのに目先の納豆ごときの
 遺伝子組み替えに噛みつくのは木を見て森を見ずと言うかわざとやってるのか
 とても悪質だなーと嘆かずにはいられない。ある日遺伝子組み替えの農作物の
 安全の確認が取れたとしてあなたは納豆を食べますか?その時になって納豆を
 食べるリスクと今食べるリスクを比較したらどちらも大差ないと思うのは自分
 だけでしょうか?ちなみに自分は納豆好きだから今も普通に買って食べます。