ヅラがヅラの役目を果たしていない時

 そういえば最近駅のホームにて面白いヅラユーザを目撃した。なぜ人はヅラを
 かぶるのか?それは様々な要因が複雑に絡み合い結果として禿げてしまったが
 それを人目に晒すのは忍びないからだと思うのだが自分が目撃したおっさんは
 明らかに自分が定義するヅラユーザからかけ離れたものだった。自分の名誉の
 ために言っておくとヅラの人を馬鹿にしてるわけじゃなく通常ならヅラの人を
 見ても別にここに書いたりしないだろうしむしろ見て見ぬフリまでしている。
 その日は確か雨が降っていた。丸ノ内線銀座駅のホームで電車を待ってると
 一人の男が横を通り過ぎたのだがその頭を見たらさすがにポーカーフェイスを
 貫く事が出来なかった。だって本人の頭はともかく上に乗っかってるヅラまで
 禿げてるじゃん!意味ないじゃん!即座にあれこれ理由を考えたが全く意図が
 分からない。強いて言えば雨のせいなのか極度の自暴自棄なのか?その答えは
 彼にしか分からないしもしかしたらその時は彼自身も気が付いてなかったかも
 しれない。いずれにせよ滅多に見れない物を見させてもらったことは事実だ。